Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

親バカを発揮されても…。

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先日、香港人の友人Tに誘われ、ホームパーティーへ参加したワタクシ。

 

パーティーには老若男女、様々な年齢層の人が参加していたのだが、中年の女性がオズオズとやってきて

 

「あなたが日本人?!」と話しかけてきた。

 

「えぇ、そうですけど」と言うと、広東語でギャーギャー叫びながら、年のころ10歳の小僧を連れてきた。

  

「この子、日本語が話せるの!!」と紹介してきたその少年、照れているのか嫌々だったのか、そっぽ向いて「コンニチハ」と話しかけてきた、、

 

…いや、話しかけさせられていた。

 

母親と思われる中年女性は「ほら、これを聞いて見なさい!!アレを聞いて見なさい!!!」と少年に色々吹き込んでおり、それをワタクシが理解すると

 

「きゃー!!凄いわ!!この子は天才よ!!」

 

と、大人4~5人を巻き込み盛り上がった。

 

そんな一問一答をされても何の面白みもなく、無理やり引き合わされた二人、一体どうしたものかと思っていると

 

「あなたも何か質問してあげて!!」

 

 

…そんなこといわれても…

 

と思ったのだが、英語も堪能そうだったので

  

「日本語と英語はどちらが簡単ですか?」

 

と、聞くと、

 

「・・・カンタン」

 

とだけつぶやくのであったが、周りの大人たちは日本語を全く理解しないので、その全く意味を成さないやり取りにも

 

「おおおーーーー!!!!凄いわ~!!!」

 

と、大興奮。

 

ホトホト疲れ果て、ようやく会話(?)を切り上げられたと思ったら、先程の中年が近寄ってきて

 

「っで???彼の日本語レベルはどれくらいなの??」

 

と聞いてくるのである。

 

 

 

 

しらねーわ

 

 

 

正直、テキストに載ってる文章を言えるようになったレベル(それだって凄いことだけど)で、会話が出来るレベルではない。

 

困ってしまい…

 

「発音とか、チャント何を言っているか完璧に分かるし、凄かった!少なくともワタクシの広東語なんかより全然凄い!」

 

と言うと、大喜びして去っていった…。

 

 

…一体なんだったんだろう…。

 

 

しかし、ワタクシが10歳くらいの頃を思い返して、周りに英語を話せる人がいた記憶はないし、それ以外の言語を話せる人も見た事がない。

 

日本語は微妙と言えば微妙だったけど、英語はしっかり話せる子だったことを考えると、やっぱりこの街の子達は凄いなぁ・・・と思うのであった。

 

きっと見えていないだけで日本の教育にも素晴らしいところはある…と願いつつ(実際外国語が話せることだけが凄いことではないと思うので)、

同い年の日本にいる我が甥っ子が負けないように育ってくれることを祈るのであった。

 

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