吉本興業に新入社員時代の思い出をはせる…
ただいま、吉本興業の社長のパワハラ発言がとても話題になっているようである。
ワタクシはそもそも芸能人に疎いので、吉本興業といわれても所属タレントは数人しか知らない。厳密には芸人の方は何人か知っているが、その人達がどこに所属しているかを存じない。
「会見をしたらみんなクビ」や「会話を録音していないだろうな」との発言は「冗談だった」と釈明したとのこと。
これに対し、「見ている人の心動かず」「言い訳としてもひどい」などの論調の意見が多数上がっているのを見かけた…
…が、
会見を見ていて、冗談と言う言葉の定義で言い表せるものではないものの、この人はその発言が許されると思っていたことが前提で言い放ったと思われるので…ある種、本当に冗談のつもりで言ったのではないかと思うようになったのである。
そう思わせたのは他でもない、ワタクシの新卒時代の部長である。
広島出身のその上司は、東京にいようがお構いなしに広島の方言全開で激励を飛ばし続ける、The昭和のオヤジタイプである。
その横暴っぷりは、吉本の社長にも通ずるものがいくつかあったのであるが、
- 全社員の前で「お前ふざけるな!こんな報告しやがって…辞めるか?辞めたいのか」と机をたたきながら大声で罵る
- 飲み会の席で、トイレにたった社員のバッグに残飯をゴミ箱に入れるように入れる
- ビールのピッチャーに社員のメガネを奪って入れる
…などなど、例を挙げれば限りがなく…
数多くの社員が恐れおののき、できるだけ距離をとっているように感じた。
その部長がこのような会見で槍玉に上げられたら、間違いなく同じようなことになっただろうなと思う。
そしていうのだと思う…「冗談だった」などと。
それまで普通に黙認されてきた自分の横柄さを突然「問題だ」と言われても、本人は問題だと思っていなかったのであるから「冗談のつもりだった」以外に言葉が見つからないだろうと思われる。
また、多くの取材陣が、結構手厳しい質問をぶつけていたのだが、彼らもまた、その様な横柄な態度を取る上司のもと、パワハラに耐えてきて…その鬱積をぶつけたんではないだろうか…というような口調のものが多いなぁ…などと思った次第である。が、しかし、ワタクシの上司を思い出してしまい、全く同情できず。
恐らく日本中このような上司は多く…だからこそ皆この手の人間が許せないんではなかろうか…
…などと思ってみた今日この頃なのであった。
今まで見過ごされてきたことが少しずつ風潮も常識も変わり始め…色んなところで膿が出始めてる…それは香港ではもっと大きな規模で…今まで蓋をしてきた問題が、表面化して来ているのだなぁ…と感じる今日この頃…その話はまた後日。。。