香港人はフットワークがとても軽いと思う。
「無料体験」とか「無料」とつくととりあえず飛びつく人も多い。
日本がそうかどうかは存じないが、ワタクシは子供の頃
「一度始めたことは最後まで続けろ」
と叩き込まれて育った。
故に、何か物事を始める前は物凄くよく考えるようにと言われ、石橋は叩き壊して「ほら、やっぱり壊れた。渡らなくてよかった」と現状維持を続けるのが癖になっていたと思うし、日本にいた頃、
「こういうのがあって・・・やってみようと思うんだよね」
と言うと、
「え?!でも、こういう場合はどうなるの??」
「やめといたほうがいいんじゃないの?!」
と言う人は回りに多かったと思う。
香港人の場合
「興味があるならまずやってみる」
「やってみて嫌なら即行やめる」
と言う習慣が身についている人がとても多いように感じる。
なので、すぐに転職する人も物凄く多いし、「最低3年は…」などと決めてかかる人は見かけない。
目の前にあるチャンスは自分が掴まなければ他の人に取られて、二度と戻ってこないのだ。
最近とあるチャンスが舞い込んできたと言うか、、、ワタクシが意図したことが、差し向けられ、ワタクシが手を差し伸べさえすれば事は始まるのだが
「いやいや、こういう場合に続けられないかもしれない」
「こんな時には迷惑がかかるかもしれない」
など考えていたら…動けなくなってしまったのである。
が、
香港人の友人とそんな話をしていたら10人が10人とも
「やってみなきゃわからないならやってみたらいいじゃん!
んで嫌ならやめれば良い!」と。
そんな無責任な…と思ったけれど、辞めたいと思って辞めるのはワタクシの自由である。
転職の内定をもらったと言う同僚S。まだ、給料などの細かい話はこれからつめるらしいが、
「給料が全く同じだったらどうする?」と聞いたところ
「それなら行く」と。
ワタクシの場合、今の会社で問題なくしばらく生き抜くことができたのであれば、そのままで良いじゃないか…などと思うタイプなのであるが、、せっかく新しいチャンスがあるんだからやってみたいじゃないかと。
・・・だって、いやだったらやめれば良いだけだし。失うものなんてないじゃん。
とボトムライン。
「Nだってもう永住権あるんだし、VISAサポートしてもらわなくても失業しても香港にいられるんだからいいじゃない」と言う。
同僚N子がいた頃は
「いいじゃん!やっちゃえば!」
「はい、もうやりますって言ってたよって伝えておいたから」
など、強制的に押し込まれたりし、結局良い方向に向かっていったのだが…
…もう少し香港人のフットワークの軽さを見習って行動しなければいけないなと思う今日この頃なのであった。