Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

中華系の人達の事情

島国で生まれ育った日本人にとって
「日本人」と言われれば、漠然と、別に特に他意なく、
「日本で暮らしてる日本国籍の人」とか
「日本の血を引くもの」とか、そして日本語も母国語として話せるものと、
パッと浮かぶことともう。

その考えから、例えば「タイ人」といえば、
漠然と、同じように他意で生まれ育って暮らしてる人なら
タイ人で、タイ語が喋れるものとか…そのように思い浮かべることと思う。


ところが、アメリカで暮らすアメリカ人は、
ルーツは様々、下手すると英語を話せないがアメリカ人という
属性の人が存在することも。露骨に人種が異なれば、
違いは明確であると思われる。

しかし、中国というのはその辺の事情が若干複雑であるように思われる。

外側の人間であるワタクシから見れば、
中国で暮らしてる中国人なら全部ひとまとめで中国人に見えなくない。

…が、

実際には、中華系の中でも、
なんとなく北の人間、沿岸部の人間、
広東省の人間…などと別れてつるんでいることを
最近発見したのである。

友人Hは日本で暮らす華南出身の中国人で、
日本ですでに10年以上暮らす中国人である。
そんな友人Hのパートナーは北京出身の中国人であったが、
時折、

「あの人は北の出身だからマナーがおかしい。」

などと愚痴をこぼす。
そして、友人Hが今、日本で心を許している親友が、
香港出身のTである。

「Tは同じ広東省の人間だし、それは顔を見ればすぐにわかる」

というのである。


…ちなみに有人HもTもワタクシと初めて会った時、
ワタクシを香港人だと思っていたのだが、。


ちなみに、別の有人Mは北京出身である。
北京といえば、中国の人が共通語として話す言葉の使われている街だし、
首都でもあるから、そういう分け隔てはなかろうと思っていたが、

「一緒に遊ぶのはもっぱら北京の子だね。偶然だと思うけど」と言う。

が、

「上海の人はなんとなく嫌い」とこぼす。

「同じ中国なのに色々違うんだね〜」と口が滑ったワタクシ、
「え〜全然同じじゃないよ!」と突っ込まれる。


現在、中山で働いている友人Wは台湾出身で、
ワタクシとは英語で話す。

中国での暮らしも長いし、友達も多い様子だったので、
それほど、中国に対して抵抗とかはなかろうと思っていたのであるが、
そこに共通の友人が入ってきて

「he can speak Chinese」という意味合いも含め、
それほど何も考えず、「中華系だよ」という気持ちで
Wの事を「he is Chinese」と紹介すると、Wは若干苦笑いをし

「NOOO! I'm Taiwanese」と訂正をしてきたのである。


…やはりこれだけ人口が多いといろんな考えがあるんだろうなぁ〜
と思っていたのである・・・

・・・が、

オリンピックの際には、中国のどこ出身だのどの民族だの、特に気にせず、
こぞってみんな中国の選手を応援していたので・・・
ワタクシには、よくわからない領域なのである・・・。

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