香港で敗者復活戦 ~ベッキー、ASKAに思いを馳せて・・・~
日本というのは、一度でも過ちを犯したものは
社会的生命を抹殺される・・・
・・・国である。
例えば、自分の友達でも知り合いでも関わる人でもない
芸能人が不倫をしていたことが明るみになろうものなら、
親の敵のように、マスコミだけでなく、一般人まで口をそろえて
批判をする・・・
・・・が、悪いけど、あんた関係者か?
と、ワタクシは思う。
別に、どの芸能人が不倫をしていても、
ワタクシには関係ないし、
ワタクシを傷つけるわけでも無いし、
別にワタクシが被害にあうわけでもなければ、
ワタクシの人生を左右する事でもない。
故に、自分が好きな歌手が結婚をしようが、
自分が興味の無い芸能人が不倫をしようが、
自分の人生とは別のところで行われている事なので、
「えーショック!!」とか「失望」などという感想は持たないし、
持つ人の感覚がいまひとつ理解できない。
まして、「不倫はしてません」などと、公式に宣言をしているのであれば、
当事者以外の人間は「していない」で終わりでいいと思うのである。
特に対人関係とか、入り組んだ事情とか・・・
それは本人達同士にしか分かり得ないことだし、
他人に理解をしてもらう必要のあることではない。
執拗にその辺を根掘り葉掘り暴いてある事無いことを書き綴る
マスコミもどうかと思う。
そんな事より、そんな大変な事があっても、
人目にわが身を晒し、気丈に振る舞い、
頑張っている人を見ると、同じ社会人として、
「この人は自分がいる環境よりも相当重い
プレッシャーの中で頑張っていて偉いな」
と応援したくすらなるのである。
が、しかし、残念な事に、そういった敗者復活戦の
土俵は日本には無い気がしてならない。
一方、個人的な見解・情報収集による感想だが、
香港の社会と言うのは日本のそれとは若干異なる。
…もちろん下世話なゴシップ大好きな香港人なので、
日本のマスコミなんかを超越するような品の無い
スキャンダラス報道が日々行われているのだが、
薬でお縄になっても、
不倫で騒がれても、
卑猥なプライベート画像が流出しても、
それこそ自殺に追い込まれそうなくらい過激な報道を
短期集中でドッサリされるのであるが、
時間はかかるけれど、そんな事件もいつかは鎮火する。
そして、まぁ、面の皮が厚いといってしまえばそれまでだが、
事件の当事者は、しばらくすると、普通に芸能界に復帰し、
しかも、そのときの経験を普通に話したりしながら、
堂々とカムバックするのである。
香港人というのは良くも悪くも他人に対してそこまでの執着は
無いのであろう・・・と思う。
その執着のなさ、配慮のなさから、今朝も朝から、香港人のオバサンに、
真横からありえないタックルを食らう事になるのだが、
チョットの失敗・失態・失言で挫ける人もいなければ、
それ程気にする人もいないこの街は、
敗者復活戦と言う選択肢も残されているのかもしれない・・・。