香港の外国人
24時間バスが運行している香港。
気力と体力があれば、夜に思い立って
飲みに行くこともできる。
朝に運動しすぎ、疲労困憊し、
昼寝のつもりが、起きると夜の11時過ぎ。
それから二度寝もできず、ゴロゴロしていると、
タイミングよく友人から飲みの誘いが。
12時過ぎ頃バスに乗り中環へ向かうと、
途中のバス停で、アルコールを片手に
バスへ入り込んでくる10人くらいの白人の
グループが窓から見えた。
嫌な予感はしていたのだが、
そこからドンチャン騒ぎである。
ワタクシ、一番前に座っており、
その白人達、1番後ろに座っていたのだが、
まるで真後ろで話しているかの様なボリュームで
騒ぎ続け、持ち込んだスピーカーで
ダンスミュージックをかけ、踊り狂ってる。
当然のごとくドリンクは溢れ、
床は濡れ、空き瓶は縦横無尽に転がり続けるが、
御構い無し。
…おそらく、これを大陸人がやったら、香港人は
キレて注意する、あるいは、動画に撮ってウェブに公開…
どちらかしているだろう…。
そんな騒音に我慢すること30分。
場所は中環の蘭桂坊、
香港のナイトライフの中心地の1つである。
西洋文化と東洋文化が混ざり合うこの場所は、
決して平ではなく、坂だらけ…文字通り坂だらけである。
老体にムチを打ちながら坂を登ったり降りたりしていると、
泥酔して醜態を晒す白人がウヨウヨ…。
ある者は顔を真っ赤にし、テーブルによじ登って踊っていたり、
雄叫びや超音波の様な奇声を発していたり、
道端に転がっていたり(多分生きてるはず)
歩道にハミ出し飲んでいるところ、通りかかった車に
挑発をする人間など…シラフの人間には地獄絵図である。
そんなけたたましい通りの1つ隣りの道は、
突然、人気のない静で薄暗い小道になっていたりするのだが、
その暗闇に、慌しく動く怪しい人影…。
殺人現場か、薬の密売現場か…
そんなものに出くわしてたら怖いなぁ…
などと憶測をし、後戻りしようかと考えていたら、
…発情している白人の方でした。
…そういう小道にはゴキブリだのネズミだの出るし、
この街は監視カメラだらけで、どこで何を撮られているか、
また、そのデータをどう管理しているかもわからないので、
気をつけましょう。
ようやく目的地にたどり着き、友人と合流すると、
友人、既に泥酔状態。
なりふり構わず、他人の酒を飲み散らかし、
知らない人に抱き付き、消えたかと思えば、
コンビニでドリンクを購入し持ち込んでいたり…
きっと、人生、辛いことがあったのであろう。
が、しかし、午前1時過ぎ、
そんなテンションが長続きすることもなく、
泥酔から昏睡へ…
常日頃、香港人のことを
とやかく書き綴っているワタクシだが、
若干ドン引きしているようにも見えたが、
特に鼻つまみ者にするでもなく、
面白そうに傍観するだけで、迷惑そうにもしなかった
香港人の皆様、寛容だなぁと感じたのである。