Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

ゴールしか見えない

 

f:id:bloggenic:20180309120829j:image

何かを成し遂げる時、雑念、邪念を捨てて、決めたゴールに驀進していく…
それはとても素敵なことだと思うし、大事なことかと思われる。

 

が、

 

実際、周りとの調和、バランスを考えて上手く物事が進まないのが現実ではないだろうか。

 

香港人は…

…その辺の遂行能力に優れている。

人が多い。

と思われる。

気がする。

 

それらの特殊能力は至る所で発揮される。

 

静かでゆったりとした空間を楽しめるレストランやカフェでも、「友人との会話を存分に楽しみたい」と思ったならば、回りとの調和だのバランスだの考えず、ただひたすら大声でわめき散らす。

 

バスに乗ろうと思えば、バスの入り口しか見えず、「とにかくバスが去る前に乗り込む、そして願わくば席をぶんどる!!」などとゴールを設定すれば、列に並んでる人など見えなくなる。

 

前の人を押そうが、抜かそうが、迷惑をかけようが、「ゴールしか見えていない」のである。

 

 

ゆえに、その過程でやらかす粗相には全くもって悪気はない。

えぇ、迷惑をかけようとか、邪魔してやろうなどの邪念はない。

 

ただ純粋に「ゴールしか見えていない」のである。

 

 

そのゴールに向かって全力疾走しようとしたところで、

「チョット、うるさいんですけど」

「並んでるんですけど」

 

などと水をさすと、

ハトが豆鉄砲を食らったかのように一瞬ビックリし、そして・・・

 

 

・・・逆ギレするのである。

 

 

えぇ、悪気がないからなのか

 

 

「そんなつもりじゃないのに何で責められなきゃいけないんだ!」

「そのくらいのことでいちいち怒らなくて良いじゃないか!」

 

 

などなど。

 

ゆえに、日本人の感覚をもってして、

「なんて失礼な」

「なんて無礼な」

などと思っては、

永遠に分かり合えない上、

身の危険すら感じる次第である。

 

えぇ、彼らが「相手を打ち負かし、勝つこと」などにゴールを設定したら、それはそれは純粋に、ひたすら攻撃してくるのである。

 

そういう特徴がつかめず悩んだ香港生活2~3年目はやたらイライラしていたのだが、最近、その風潮にも慣れ、ただ、ボケーっと受け流せるようになるとイライラもしなくなったのだ。

 

 

感覚でいうと、人ごみを歩く時、それはたとえば休日の竹下通りくらいの混み具合でも、目の前を見るのではなく200mくらい先をながめ、目の前はぼやけるくらいに気に留めない感じで歩く…

 

 

…と、

 

 

あら不思議。

 

香港人と同じような歩き方になり人にぶつかり、フラフラと歩き、周りが全く気にならなくなるのである。

 

 

郷に入りては郷に従え。

 

 

目の前の人が、マナー違反な非常識な行動をとっていても、それは悪気があるわけではなく、そして何より他人を不快にさせていると気づいていないので、なんというか・・・

 

 

…気にしてはいけない。

それをゴールにする所存である。。。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
にほんブログ村

バスの事故で思うこと

f:id:bloggenic:20180225155408j:plain

旧正月が開けた香港。

 
旧正月といえば、香港人、中華系には、未だに1月1日より盛大に祝う習慣があり、毎年、環境問題をだだむししたおびただしい量の花火が打ち上げられるのだが、今年は、その直前、バスの事故があって、十数名が亡くなったという事故が起こり、それに配慮して花火を中止したのだという。

 

 

 
 
…もちろん、バスの事故が起こるのも、それに対して死者が出るのもすごく心が痛む悲しい事故だし、悲劇だと思うけれど、それで花火を中止するくらいの大きな事故なんだろうかと感じたワタクシ。
 
犠牲者が1人だったら事故が小さく100人だったら大きいとか、そういう比較をしているわけではなく、ここに大きな疑問が残る理由は一つ・・・。
 
 
そこまで犠牲者の方や家族を慮り花火を中止したというのに・・・
 
・・・バスの運転は一向に改善されず。
 
思いっきり急発進、バス停を発車するときに、すぐ先が赤信号になっていても、赤信号に向かって全力疾走を試みる運転手達・・・
f:id:bloggenic:20180225155202j:image 
 
 
・・・そしてもちろん急停車。それも、前の車にスレスレな位置にである。
 
正直、カナリの確率で車酔いするし、危ないし、本当にこの事件を重く受け止めるのであれば、今一度、ドライバーにそういう意識を持っていただきたい思うのであるが・・・
 
 
 
・・・ま、無理だろうな・・・
 
と思う次第である。
 

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
にほんブログ村

香港の薬事情

f:id:bloggenic:20180212084847j:image
先日、身体に痛みと異変を感じ、これは専門医に診てもらう必要が
あるだろうかと思ったワタクシ…。
 
専門医にかかる場合、大体普通は
一般のクリニックに行き、診察してもらい、
紹介状を書いてもらい、改めて予約し、
診察に行く必要がある。
 
…そんな時間をかけるより、
とっととこの痛みをどうにかしてもらいたい…
 
どうしたものかと悩んだら…
まず相談すべきは元同僚から、
再び同僚になったN子である。
 
N子に相談して出てこないアドバイスはない。
 
症状を相談し、治療をどうするか相談しようとしたら
 
 
「そこまでしっかり症状がわかってるなら、
病院に行くのなんて無駄よ。原因はこれ。
その場合ね、この薬を飲めばいいのよ」
 
 
と、心強く言い放ち、
とっとと処方箋を書くかのように付箋に
薬と痛み止めの名前を書いてくれた。
 
日本では処方箋がないと買えないような薬も
香港では普通の薬屋で購入が可能である。
 
一般外来の相場が約3000〜4500円くらい。
そこから紹介してもらい専門医にかかると約7000円くらいからである。
 
ただし、これは一般的な街角のクリニック系であり、
総合病院などに行けば一般外来で大体1万円は越すし、
専門医ともなれば検査代だの何だの…
5万〜10万円くらいすることなんかも珍しくない。

…香港は医者が好き勝手に自分で好きに値段を決められるのである。
 
そして、N子に処方(?)され、
薬局に買いに行ったら…
 
ものの300円くらいだったのである…。
 
しかも、それは、外国人が多く集まるような
家賃の高い場所だからであって、ワタクシの住む場末で
リピート購入をしたら
 
…150円くらいだった…。
 
日本ではグレーゾーンをかいくぐって
個人輸入で5000円くらいで買う人もいるようである。
 
 
…結果、痛みと異変と悩みを抱えてから1週間、
物の見事に薬が効き治ってしまったのである。
 
ただし、
 
N子は元々医者の娘で、子供の頃から
いろんな薬物…薬品を日常的に見て摂取し育った上、
自身も色々経験があるのでアドバイスを出来たのであって、
薬局の人も、大体症状を相談すると、処方をしてくれるが、
その辺は自己責任でお試し頂きたい…
 
*経験したことのない不明な体調不良であれば病院に行くことをオススメする次第である。
 

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
にほんブログ村

香港の家賃まだまだ上昇

f:id:bloggenic:20180124123033j:image

2011年ごろから「あと2年くらいで下落する」などといわれ続け、
はや、8年連続世界で最も不動産が高いことが決定した香港。

 

もう十分上がりきっただろと思った2017年ですら
住宅価格は14.4%ほど上昇しており、今年も場合によっては
20%くらいあがってしまうのではないかと予想が出ている。

 

ふーざけーんなーーーーー!!

 

 高い家賃を払ったところで内容はものすごく劣悪である。
どんなに高くて綺麗で広い家であっても、
細かい作業は雑だし、かゆい所に手は届かないらしい… 

・・・さすが香港である。

 

日本から来た友人が、高いビル、煌びやかな建物に
感心している一方、トイレへと向かうビルの「内側」へ一歩はいると

 

「・・・ハリボテだな・・・」

 

 

と驚愕していたほどである。

 

さらにMTRの路線もまだまだ延びる計画があり、
開通したら、またこれ見よがしに家賃を上げたりするんだろうな…
などと思われる…。

 

高くするなら、それなりに質も良くして頂きたいのであるが、
何を持ってよしとするか…それは国民性が違うから無理なんだろうか…。

 

物価も不動産も上がるため、給料が上がっても…
…あまり暮らしは豊かになっていないワタクシなのである…。

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
にほんブログ村

中国のホテル

f:id:bloggenic:20180125152025j:image

 

旅行でホテルに泊るときの高揚感は、
なんといっても、すべて綺麗に、新品のように
掃除が行き届いて、清潔で、リラックスできるところにある…

 

…と、感じているワタクシ。

  

・・・が、

 

 

中華圏には落とし穴がある。

 

 

外資系の5つ星のホテルであろうが、
その辺の安宿であろうが…

 

 …ルームメイキングをしているのは、結局中国人…。

 

その人たちの良心をどこまで信じられるか…

 

https://www.news-postseven.com/archives/20180123_645792.html

 

従業員はトイレを掃除したあと、トイレ掃除で使ったブラシでバスタブを洗い、床を掃除して、さらに、そのブラシでガラスのコップも磨いていた。また、1枚の雑巾で客室の調度類やベッド、あるいは冷蔵庫やコーヒーカップやガラスのコップなどの食器類を洗っていた。

 

 

What the fxxxxxxxxxxxxxk!!!!!!!!!!!!

 

 

えぇ、そらね、中国人ですもの。
食の安全性があんなにずさんな国で、
掃除がより良い訳もなく…。

  

恐れおののき、ホテルで働く香港人の友人に話したところ

 

「そんなの普通だよ。だから、中華圏のホテルに泊まるときは、
絶対にコップとか使わない」

 

とのこと。
 

そういう友人は、それこそ5つ星のホテルで
ハウスキーピングマネージャーをしているのだが、
そのマネージャーの前ですら、ハウスキーピングのおばちゃんたちは、
悪びれもせず、ビックリする様な掃除をするのだという。

同じ中華系の人間であるにもかかわらず、
友人も驚愕し、思わず怒鳴ったらしいのだが、

 

「いちいちうるさいな!!そこまで言うならお前がやれ!!」

 

と、逆上されたのだという。。。

 

 な、ものだから、どこへ旅行に行っても、
まず、消毒液を取り出し、バスタブなども洗い直し、
ベッドシーツだの枕カバーだのも、少しでも
疑わしい部分があれば、即刻交換を要請する。

 

「そんな小姑みたいなことしなくても…」

と思っていたのだが、このニュースを見たら…
…つくづく中国人が信用できなくなった次第である…。

 

これは別に中国に限ったことではなく、
香港もマカオも似たようなものだという友人…。

それでも衛生面が大きな問題を起こしていないということは…

 

…人間って強いんだなぁ…
とも思うワタクシなのであった。。。
(そういう問題ではない)


にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
にほんブログ村

交通事故…のようなもの

f:id:bloggenic:20180125081826j:image

先日、広東語と仲直りなんてポストをしたけれど、

 

あんなもの大嘘である。(大袈裟)

 

友人のアテンドもうまく行って、
香港人とも仲良くやって
胸をなでおろした瞬間・・・

 

 ・・・それはやってくる・・・。

 

 

タクシーに乗り、行き先を告げた際、
ものすごい剣幕で
「あぁ、○○へ行けばいいんだろ、それならどーのこーの」
まくし立ててきたので、何なんだろうと思っていたら、
はじめから思いっきり遠回り。

 

「いやいや、どこいってんの?あの道で行ってほしいんだけど」

 

などといったら

 

「お前馬鹿か?あそこの道はすげー混んでるんだよ!

だからこっちの道で行った方がはるかに速いんだ

ぜんぜん知らないくせに大きな口たたきやがって」

 

 

などと、スラングたっぷり混ざった
イヤーな言い方で言われたワタクシ。


ワタクシ、そこへは何度かタクシーで行った事があり、
その曜日のその時間が混むことないことは知っているのである。

そこで問題起こして友人がいやな思いをしても悪いと思い、
黙って聞き過ごしていたのだが、
まもなくタクシーは自ら渋滞した道へと自ら
入り込んで行きワタクシ、かなりイライラ。


「混んでるねー」などという友人を尻目に
歯軋りするしかないワタクシ。 

 

おまけに、頼んでいない場所、
すなわちタクシーが次の客を拾いやすい近くの場所へ連れて行かれ、
長い列に並び始めた。

 

並ばれたところで、そこは別にワタクシ達には全く用のない場所。

 

「もうここでいいからおろして」というと

 
露骨にため息をつき、すごいジェスチャーまでして

 

 「屌你老尾」

と言い放ちやがった。
*意味はこちらを参照
http://bloggenic.hatenadiary.com/entry/2016/01/02/113125

 

 

普通の常識ある大人が見ず知らずの他人に対して
ましてや、お客に対して言う言葉では断じてない
非常に汚い乱暴な言葉で

堪忍バッグの緒がカットされたワタクシ。


「今何つった?」

 

 

と、突っかかってしまったのである。

あぁ、やらかした…。

 

そしたら、もう逆切れ祭りの開始である。
暴言吐きまくり放題になったうえ、
殴りかかってきそうな勢いに。

 

ワタクシ、払ったお金のおつりももらえず、
ののしられ続け、しまいには警察呼ぶだの何だの言い出し、
無線のマイクをつかんだジェスチャーしたくせに呼ばず。

 

 ・・・だって、ワタクシ、悪いことされたけど、してないし。
仮にこの人は警察を呼んで何をレポートする気なんだろうと思ったが。

 

 

ワタクシ、急いだからタクシーを使ったのであって、
こんなつまらないことに時間を使いたくないので

 

「さっさとつりよこせ」といったのであるが、
そっちのけでほえまくるタクシーのオヤジ。

 

そういう人は、大体、タクシーの助手席前に貼ってある
顔写真つきのプロフィールと別人であるので、
レポートのしようもない。

 

 ・・・ちなみに、どんな酷いドライバーに当たり、
コンプレインをしたところで、まともには取り合ってもらえない。
香港にはサービスを向上しようなんて精神はないんだと思われる。

 

中途半端に広東語が拾えるからこんな思いをするんだと
自分を若干呪い、その後数日は、友人を巻き込んでしまった
凄まじい自己嫌悪に陥るのである…。


60ドルほど、おつりをもらうのもあきらめ、
半ばはなしを強制終了してタクシーを出て去ろうとしたら、
友人・・・

 

A「よくわからなかったけど、酷そうだから、俺、思いっきりドア閉めてやった!」

B「・・あたし、腹いせにドア、開けっ放しにしてきた」

 

と言い放つ友人達。汗。
会話の内容はわからないくせに、
凄まじい根性である。

 

しかし、その夜、友人を連れて飲みに行ったバーで、
知らないローカルのグループの人たちとワイワイ話し、
フレンドリーで優しい子達もたくさんいるなと思ったワタクシ、
文字通り「交通事故に遭った」のだなぁと思うことにしたのである。

なんにしても、友人が楽しい気持ちで
日本に帰ってくれるとうれしいなと思う次第である。

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
にほんブログ村

広東語と仲直り

f:id:bloggenic:20180123150838j:image

友人が日本から遊びに来た。
友人の中には、
 

「昼間は自由に観光してくるから夜合流しよう」

 

というタイプと

 

「一日中アテンドして案内して!」

 

というタイプがいる。

今回来たのは後者のタイプである。
彼ら3度目の来港になるのであるが、
まったくプランを立ててこず、

 

「今日の予定は?」

などと、丸投げで聞いてくるのである。
ワタクシもワタクシで、ガッツリ観光なら
このルート、ゆるめならこのルート・・・

 

などなどいろいろ考えてはいるのであるが、

 

「こんなのは?」

などと提案したところで

 

「あ、それはいらない」

などという程度で、

 

何がしたいと具体的に言ってくれないので
途方に暮れた次第である。

・・・少しくらい下調べしてきていただきたい。

 

おしゃれなレストランへは既にいろいろ連れて行ったので、
ローカルのレストランへと連れて行ったワタクシ。

 

その手のレストランでは英語はあまり通じず、
普段はほぼしゃべらない広東語の数少ないボキャブラリーを駆使し
つたなく広東語で話しかけたりしてみた次第である。

友人といて、テンションが上がったせいか、
ワタクシも笑顔の割合が多かったのだろうなと思うのだが、
香港人の反応がいつもより優しく感じた。

 

「あら、あなた広東語できるの?^^」

なーんて話しかけてくれるおばさんや、
つたなく英単語で返事をしてくれるおじさん…

 

やっぱりつたなくても何でも、
ぶっきらぼうに英語で話しかけるより、
頑張ってる感満載の広東語で話しかけると
フレンドリーにしてくれるものだなぁ
などと改めて実感していると、友人・・・

 

 

「ここ、トイレの難易度が滅茶苦茶高いんだけど…」


といいながら帰ってきた。汗。

ワタクシの中では

「うむ、使用可」

程度にしか思っていなかったのだが、
本当に難易度の高いところに連れて行ったら
この人はどうなるのだろうと思ったことは・・・

・・・若干内緒である。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
にほんブログ村