警察に絡まれた
友人と待ち合わせをして飲みに行くことになっていた夜、「この辺で待ってるねー」メールを送るべく、道の写真を撮って友人に送った。
すると、すぐさま警察5人組が近寄ってきて、物凄く厳しい口調で「何をやってる?」「お前はなにじんだ?」「何で写真を撮った?」と詰め掛けてきた。
えぇ、市民に平気で暴力を振るう警察たちが5人で取り囲んでいるわけです。
武装とは程遠い、熱帯夜にピッタリな露出度の服装でデモに参加するとでも思ったのだろうか。
とはいえ、警察も人間。恐らく、もはや市民に物凄く恨まれていることも知っていて、まぁ…ある種市民が敵に見えているでしょうね。辞職した警察も物凄くたくさんいるし。
逐一、「どこに住んでる?」だの「誰と暮らしてる?」だのなんだの結構プライベートな事まで聞いて来て、荷物検査、IDチェック、身体検査までされ、凄く失礼な口調を続ける警察。
…今なら機嫌を損ねることを言ったら、簡単にしょっ引かれるのだろうなぁ…という恐怖から、なるたけ平静を繕いニコヤカに応答したワタクシ。
その時、大陸人のビールっ腹のオッサン2人が通りかかり、北京語で「無礼なデモ隊を逮捕してくれてありがとう~!!」と叫び通り過ぎていった。
・・・・ウッッッッッザ・・・・
「仕事は何をしている?」
と言われ、
思わず
「外国系のメディアで働いてる…ジャーナリストとして」
と、思わず口からでまかせを。
「だから、ネタになるようなことしたら、ドッサリ書くよ」
くらいのプレッシャーを与えようとしたんだろうか。イミフなワタクシ。
ところが、その後は無駄な尋問は止め、若干声のトーンも明るくなり
「いい夜を」
と言い去っていった。
市民を守るための警察に、全く守られていない感しか感じてない香港市民とワタクシ。
香港のショッピングモールには「安全対策のため、警察の入店を禁止」という張り紙が貼られているところもある。
その週末、デモ隊はまた大きく衝突。
身柄を拘束された上でたたきつけられ、傷口に催涙スプレーを塗りこむ警察の様子や、
ただただ暴力を振るい続ける姿を世界中に晒して、それを本当に正義だと信じているんだろうか。
デモももはや100日を越え、自体は悪化の一途を辿るのみ。
事態収束に向けて対話の機会を設けない行政長官も、ただただ市民の安全を脅かすだけの警察も
民主主義の街ではてこ入れされるべき悪しき組織に他ならない。
一刻も早く、残り4つの要求が認められることを切に願う次第である。