香港のお年玉事情…。
*役目を果たしポイ捨てされたお年玉袋…。
環境問題の観点からレジ袋の有料化をいち早く導入した香港。
そして、最近、同じ観点から、ストローを廃止しようという風潮が始まった。
…が、
ワタクシの観点からすれば、それは別にエコを気にした動きではない気がしてならない。
人々は、ビタ一文払いたくないから有料のレジ袋を欲しがらないだけで、そこに環境のためにと考えている人などほとんどいないように思うし、ストローの廃止も、店側からしたら、コスト削減の良い言い訳が出来ただけにしか感じない。
話は本題へと戻り、旧正月が明けた香港。
30歳を越しても、独身の香港人が一年で何より活き活きとしているのが旧正月であるといっても過言ではなかろうと思われる。
それは、お年玉回収に余念がないためである。
普段来客があっても一瞥もしない同僚も、何か来客があると、物凄い笑顔と愛嬌を振り撒き、金をよこせの魔法の言葉「恭喜發財」を口にする。
そもそも「恭喜發財」は旧正月あけに使われる「明けましておめでとう」の意味ではあるが、文字をどこからどう見ても「金儲けおめでとう」だか「儲かりますように」だの、そんなニュアンスしか感じられないワタクシ。
それをランランとした$マークの目玉で言われたところで、早い話が
「とっとと金を出せ」
くらいにしか聞こえない妄想族なワタクシなのである。
因みに、この香港版のお年玉、旧正月中は空けず、袋から出さず、使わず…そして、三が日的なものが明けてから使うのが吉とされている。
…しかし、日本人のワタクシとしては「だれからいくらもらったか確認できなきゃお返しできないじゃん」と思うのであるが、そういう気持ちは毛頭ないらしい。
ところが、、、
旧正があけ、しばらくすると、街中にお年玉袋がポイ捨てされ始める。もはやありがたみも縁起も御利益もあったものではない。
*ワザワザ破った上、ワザワザバスの階段部分にまとめて捨てられたお年玉袋
こんなに無下にただ、捨てられるだけなら、いっそのこと裸の現金で渡せばいいと思われる。その方がよっぽど環境のためになるというものである・・・
・・・が、
どうやら一部の人たちの間では、スマホの電子マネーでお年玉を送金するなんて人たちも現れ始めたらしい香港…。
仕事や問題解決において合理的になるのはとても素晴らしいことだともわれるが、伝統を重んじたいなら敬意を表するべきかと思われてならない。。。