香港人の友人Tは以前、職場が近くで、週に一度は一緒にランチをしていた。
昨年、同じタイミングで転職が決まり、それから二人とも新しい職場で忙しかったので、あまり会うことも少なくなっていたのだが、そんなある日、Tが藪からスティックにメッセージを送ってきた。
「今夜飲まない?」
と。
今夜って、、、連絡をもらったのは夕方6時半ごろである。
そもそも普段飲む子でもないのに、どうしたんだろう珍しい。などと思いつつ、ワタクシは、ジムのレッスンがあったので、返事をしたのは8時過ぎだったのであるが
「大丈夫、1時間で行けるから待ってて!」
と言われ、飲みに行くことに。
…ボンヤリ、どうしたんだろう…などと思っていたところ、その翌日がTの誕生日だったことをSNSのアカウントで知る。
*Tと知り合ったのは2年前だが個人的につるむようになったのは、昨年の9月頃から。
気づけば大雨が降ってきて、こんな時間から何が出来るだろうか…
あせったワタクシは、まず、ケーキ屋を探す。しかし、頭に浮かんだケーキ屋は既に閉まり始めており、プランBで何か、プレゼントになりそうなものを探し始めたワタクシ。
無事、プレゼントを買った直後、ケーキ屋を見つけ、小さなホールケーキを購入。
行きつけで、バーテンの方達とも仲良くして頂いているバーに先に駆け込み
「今日、友達が誕生日で、後で連れてくるから、ケーキをこっそり預かって欲しい」とお願いし、待ち合わせ時間に3分遅れつつ、待ち合わせ場所にたどり着いたワタクシ・・・
…が、
その子は10分送れた…えぇ、香港あるあるである。
最初は、誕生日であることに全く触れていなかったT。
しかし、カウントダウンが近づいてくるにしたがって、
酔いも回り始め、気持ちも、何か思うところがあったのか、
ちょっとずーつ遠まわしに誕生日である旨を小出しにし始めるのであるが、
ワタクシ、気持ちよくスルー。
バーもバーで、日本人であるワタクシがきたことに気を使ってくれたのか、結構日本語の曲をたくさんかけてくれていた…ので、
日付変更の5分前、
「チョットトイレに行ってくる」と、
DJブースへ駆け寄り、
「あと5分したらバースデーソングかけて!」とリクエスト。
週末は通勤電車のようになるバーだが、平日のそこは、お客さんも6組くらい。まぁ、こじんまりチョットだけかけてくれたらいいかな~と思っていたら、、、
突然、音楽が止まり、
電気が消え、
スポットライトがつき、
ハッピーバースデーの音楽と共に、
ろうそくに火のついたケーキと、
周りにいたお客全員分のショットが運ばれてきた。
…お、、、大袈裟…汗。
バーテンさんも周りのお客を呼び、ショットを配り始め、知らない人達全員を含め、Happy birthdayの嵐と共に乾杯。
突然の出来事に感動してくれた友人を尻目に、サプライズを仕掛けたワタクシが実は、地味に驚いていた始末。汗。
粋な計らいをしてくれたバーの皆様のおかげで大成功したのであるが、あんな短い時間でチャチャっと準備しただけでも喜んでもらえてよかったなぁと思った次第である。