香港で詐欺
先日「香港人のネットワークを持つと~」
などと、さも、
「香港の地元の人たちと上手くやってますよ」目線で
香港人ネットワークを語ったワタクシ。
…であるが、
このたび、まんまと詐欺の被害にあった次第である。
事の発端は1月にさかのぼる。
安室奈美恵さんの香港公演における、ファンクラブでのチケット争奪戦の末、
3月30日のチケットはゲットしたものの、
3月31日のチケットが手に入らずソワソワしていたところ、
香港人の友人Kが
「友達(…の友達)がチケット扱ってる関係者だからチケット取れるよ」
と情報を回してくれたのである。
…今思えばその情報に欠かれていたのが
「Amuro」ではなく「Anuro」と書かれていたり、
しきりに「チケット発行はライブ直前になるけど、必ず渡すから安心してね」
だの書いていたので、嫌な予感はしていたのである。
そして、振込先がアカウントAからアカウントBに変わったと連絡があり、
これもまた、、、どうかと…。
時を同じくして、日本でチケットの転売だの詐欺だのの話題を見ていたワタクシ…。
しかし、わらにもすがる思いで、
Kの情報を信じ、チケット4枚分、計15万円弱振り込んだのである。
そもそも友人Kがワタクシをハメる気なら、これまでにその機会は何度でもあったがそういうことはしてこなかったのでまぁ、大丈夫だろうと…。
ところが、
待てど暮らせどチケットが手に入ったという連絡はなく、ワタクシもプッシュをしないまま、ライブまで一週間が切れてしまったので、
「あのぉ、、、チケット…そろそろライブなんだけど…」とKに言ったところ
「OK!任せといて!すぐに確認するから!」
などという友人K。
ところが、その夜、突然友人Kから電話がかかってきて
「本当にごめん、、友達(の友達)に連絡がつかなくて、その上司に連絡をしたら、『そんな話聞いていない』といわれた上、その人は今、海外に出ていると言われて…今確認を進めているんだけれど・・・どーのこーの、ぴーちくぱーちく・・・」
・・・ワタクシ、だまされた云々じゃなくて
「ライブ見られない…」
って言うところで既に気絶寸前、
もはや何を言っているのか全く話が入ってこず、
そもそも、聞いている言語が英語なのか広東語なのかも分からなくなり、
急な吐き気をもよおし、トイレに駆け込んで吐きましたとも。
よくよく話を聞くと、警察にレポートするだの何だの話が進んでいる様子。
おまけに友人Kは
「振り込んだ料金の全額の返金と、Nの日本から実に来る友人の飛行機代、ホテル代
この詐欺で生じた費用は全部払うから安心して」
と何度も言うのである。
…えぇ、何度も。
結局、チケット代も半々で負担しようとか、ほかの費用なんて要らないと断っていたのだが、友人K、チケット代全額+気持ちを持ってきて、何度も申し訳なさそうに謝る…
えぇ、なので、正確には騙されたのは友人K。
騙したのも香港人だし、騙されたのも香港人。
…とはいえ、友人Kのことは、あくまで「友人」として思っていたので、国籍がどうのこうのとか、香港人とか、、、態々取り立ててその様に考えたことはあまりないのであるが、
「香港人」って言うことで見ると、そういう状況で、ここまで誠意を持って謝ってくれる香港人もいるのだなぁ…と、巷で見かける失礼すぎる連中たちとのギャップを非常に感じるあたり、、、
(タイで住んでいてそういうことがあったときは
「こうなっちゃったら、しょうがないじゃんテヘペロ」
位で流されたことも…。)
…やはり、香港人は身内に優しく、他人に手厳しいのだなぁ…と思うのであった。
…えぇ、ワタクシにたっぷりお詫びをした友人Kはこの後、
警察に垂れ込み、会社に垂れ込み、法的措置を行使し、
徹底的に叩きにかかる様子である…。