天災より人災~台風Hatoの爪痕~
先日、香港とマカオを台風HATOが襲った。
なんでもここ数年の間で一番大きな台風だったようで、
ワタクシの住んでいるビルも強風に煽られ揺れた次第である。
最初は気のせいかと思ったが、壁につるしているものなどを見たとき、
揺れているのを確認し、揺れを悟ったのであるが、、、
…こ、、、これは、設計上、安全のために揺れる仕様になっているのか、、、
手抜き工事により揺れているのか判断が付かず、
カナリおびえた次第である。
実際、プレハブがひっくり返ったり、
車がひっくり返ったり…その様な災害が起こった今回の台風。
*強風に煽られ困難にさいなまれているわけではなく、
自ら笑いながら転がり遊んでいる図
…これだけの人たちが苦しめられている中、
台風の風を体感しようと外に出ている大ばか者たち…
思いっきり事故にあって怪我でもすればいいと思われる。
街中のゴミだのモノが飛ばされ、それが窓ガラスに当たり、
こんな暴風雨の中、雨風にさらされた御自宅もある。
マカオでは、停電になり、水道が止まり、
多くの人たちが苦しめられることとなったというのに…
そういった需要に付け込み、通常の10倍くらいの価格で
水を販売する店も出現。
また、レストランなどもここぞとばかりに3倍だの4倍だのの
値段へ引き上げるボッタくり営業である。
日本で3.11の地震を経験したとき、
色んな人が助け合い、救援物資を分け合い、
一日でも早く復興できるように励まし合っている印象だった。
もしそんなときに、通常の10倍の値段で水を売る店などあれば、
間違いなくバッシングされていただろうと思われる。
更に、この一大事に、老人の自宅を狙った泥棒が
ソーシャルワーカーに扮し、自宅に入り込み
窃盗を行う事件も多発しているのだとか…
人の不幸を狙ったこの手の発想が
ワタクシにはどうしても受け入れられない。
…しかし、恐らく香港もマカオも一般の人の中では
「他人というのはそういうもの」という感覚が強いのかもしれない。
だからか、身内、友人に対しては、
これでもかというくらい、尽くしてくれるし絆も強く、よく助けあう。
一人で暮らすワタクシにも
友人から安否の確認やら、
何かあれば飛んでいくからなどと言う温かい言葉をかけてくれる友人が…
本当に感謝である。
…まぁ、ワタクシはその日、自宅勤務となり、
揺れる部屋で一人仕事をしながら、怯えつつ、
船酔い状態となり、気持ち悪くなっていただけで、
夜になり、外に出て初めてこんなことになっていることに気が付いたのであるが…
とにもかくにもひどい被害にあわれた方たちが
一日も早く元の暮らしに戻れるように願ってやまない次第である。