ある日、日本語を学習している生徒に
「香りを聞くって正しい表現ですか?」
と聞かれ、とっさに
「香りは聞くものじゃなくて、嗅ぐものだよ」
と答えてしまった風情も教養もないワタクシ。
どこでそんな表現を見たのか聞いたところ、
絶対にそんな初歩的な間違えをしないだろうと思うくらい
日本語が上手すぎる日本語教師の香港人Tが書いていたと言われ、
突然、そんな表現があったことを思い出したワタクシ。
慌てて改めて調べなおしたところ、
香を「嗅ぐ」と言わず「聞く」と言うのは、
匂いに問いかけをして、その答えを「聞く」という心
なのだとか…。
それを伝えたところ、日本の心・文化に感心した者と、
面倒くさい…と思ったものと分かれた様子…
…ワタクシはどうやら自動的に後者に分類された模様。
それにしても、改めて思うが日本語は曖昧である。
「2016年まで○○したことなかった」と言う場合、「2016年は含まれないでしょ?」
と聞かれ、「ってことは、~までは、~を含まない?」と聞かれたのであるが、
「でも、展示会は今日までって、、、今日は含まない?」
・・・そう聞かれ迷宮入りしたワタクシ…。
色々図解をし、
2014年⇒したことない⇒×
2015年⇒したことない⇒×
2016年⇒とうとうした⇒○
この場合「年」で括ってる質問だから2016「年」は含まれず
昨日⇒展示会開催⇒○
今日⇒展示会開催⇒○
明日⇒展示会終了⇒×
だから、今日は含まれる
…などと説明してみたのだが
「意味わかんない」
と言われたワタクシ。
それを言い放ったのは中途半端に日本語が上手すぎる友人Y。
そのため、人の説明に対して
「意味わかんない」ってなんて失礼な事を…!!
と、ブチギレかけたワタクシなのであるが、
じゃあ、カジュアルな友達の中で意味がわからないって、
なんといえばもっとやわらかくてカジュアルに聞こえるか考えたところ…
「ん~…どういうことだろう、、意味がわからなかったぞ?!」
なーんて言われればもっと丸みがあるなぁなんて思ったりしたのだが、
「え?でも結局意味わからないって言ってるのに、失礼に聞こえないの??」
…などと、真顔で聞かれ…
そうだなぁ…別に悪気も他意もなく、
普通にカジュアルで言ったつもりなんだったら
憤慨するのもなぁ…などと思うワタクシなのであった。
結局色々日本語に翻弄され続けるワタクシ…
ワタクシの話す英語も不意に思いっきり誰かを
傷つけるようなキツイ表現など、知らず知らずにしている事も
あるのだろうなぁ…と思うと、、、
いたたたたたたたたまれなくなる次第である…。