香港の良いところは、街から自然までの距離が近いところである。
ゆえに、普段、都会で生活をしていながらも、
思い立ったら30分から1時間くらいで山にも海にも行くことができる。
というわけで、その日は、同僚N子に勧められ、
ビクトリアピークへハイキングに出かけた。
実は、会社の同僚が持ちかけた話で、
様々な人が参加するので、N子は誰でも簡単に参加できるコースを
提案したのだが、なぜか、初心者には手厳しいコースになったのだ。
それが…こちら
果てしなく続いていく急な階段…。
案の定ここでチームは二つに分かれた。
振り返ることなく余裕のペースでスタスタ上がっていくN子。
そして、遅れぬよう必死について行くワタクシとその他…
…そして、ついて行くことをすっかり諦めた組みである。
しばらく登り、いつまで経っても上がってこない
チームに痺れを切らせたN子。
こんなタラタラやってたら逆に疲れるんですけど…
しかし、最初の関門をクリアすると、広くて緩やかな山道に出る。
普段の生活では聞こえてこない小鳥のさえずりや、
蝉の音などが聞こえてきて、忙しない都会の暮らしから
一気に解放される次第である。
途中、山道から街が見えるのであるが、
この日は残念ながら天気が悪く、あまり見えなかったが、
天気の良い日は九龍サイドもくっきり見えて絶景である。
早歩きすること45分後、
山頂にたどり着くのだが…
どこもかしこも観光客まみれ…
…ハイキングで訪れた人はここには立ち寄らず、
下山のコースへ進んでいく模様である。
…が、諦めた組みが待てど暮らせど上がってこず、
結局1時間半くらい待つ羽目になった次第である。
いつも、ここへ来る時は、
キツキツのトラム、あるいはバスに揺られ、
帰りは帰りで、凄まじい行列に並ぶ必要があるのだが、
運動がある程度好きで、何度か香港に来たことがある人であれば、
ハイキングしてみるのもおすすめである。