Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

日本語を見つめ直す 

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*一体、どういう状況で使う言葉なのだろう…

ワタクシの周りには、日本語を学ぶ香港人が多い。
学ぶものだけではなく、日本語を教える香港人もいる。

そんな彼らは、日本人なら日本語を完璧に知っていると信じている。
いや、日本人のワタクシも日本語を熟知していると信じてい…た。


…が、

 

実際聞かれると困る日本語は意外と沢山あるものである。


例えば類義語。
少し
ちょっと
少々
少量
微量
わずか
などなど、
似ている言葉は沢山あるが、
使い分ける際に厳格なルールがあるかと言われると…
…説明できない。


また、

・コンビニでおにぎりを買ってくる
・コンビニにおにぎりを買いに行く
・コンビニへおにぎりを買いに行く

…何が違うのと言われても…。
その上「コンビニでおにぎりを買いに行くはダメ?」と言われると、
ダメ。でも理由は…咄嗟に言葉を詰まらせてしまうのである。


更に、、

・友達に会った時、挨拶をします
・友達に会う時、挨拶をします
・友達に会う時、普通の格好をしていきます

微妙に入り混じる動詞の現在形、過去形、未来系が
とてつもなくコンフュージョンするらしく、
頭がスピニングするらしい(…ルー語ならぬ、N子語である

そこまで踏み込んだ質問をされると、
ファミレス言葉がなぜいけないかとか、
言語として、文法として、学問として…口語としてではなく、
教育として正しい理由が説明出来る自信はなく、
途方に暮れるワタクシなのである。


また、日本語の質問を受けると、その言葉の意味を英訳しようと
頭が切り替わったりするのだが、ニュアンスのおかしい日本語を
ニュアンスがおかしい英語にすると、

すごく不気味な文章になったりするのである。

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そんな時、日本語教師の方々は凄いなと思うのである。

と、若干日本語を教えるということは難しいことであると悟ったワタクシに
香港人日本語教師Sが質問してきた。

「『真面目』や、『勉強』の漢字に意味はあるの?」
「発音を漢字に当てはめただけじゃないの?」

とのこと。

香港には、カタカナのように、外国語の発音を漢字で表記した、
漢字としては、あまり意味のない言葉も多い。




真面目とは、
「真」は「真剣の真」を表し、「面」は目の前のものに対峙することを表し、
目は文字通り目。つまり、目の前のものに真剣に対峙する目…からきている

そして、

勉強とは
「勉を強いる」という意味で気乗りしないことを無理矢理するという
語源があると説明。

(こっそり語源由来辞典を参照した次第である…)

文法のことは考え出すと止まらなくなるが、
熟語や文字の意味は、改めて考えると、
面白いなと改めて感じたワタクシであった。

…そんなワタクシが語句の本を引っ張り出し、
一発目に目に入った言葉…

温故知新…


…これは、元々中国語であるとツッコミを受けるのであった…。

 

 

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