Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

香港人の社内政治

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香港の会社で長く働き続ける人は少ない。

長く居座る人間もいるのであるが、
そこには壮絶な社内政治が存在する場合がある

新人Gは平社員の先輩に対しては一切の愛想をふりまかず、
いつも不機嫌そうに振る舞い、カナリ傲慢である

…が、

マネージャーを見かけると満面の笑みで挨拶をし、擦り寄り、ゴマをする。

…見ていて露骨すぎて気持ち悪い。


香港人マーネージャーLは激動する社内環境の中、
消去法でマネージャーに就任。

上り詰めたわけではなく、抜擢されたわけでもなく、
あくまで消去法である。

…他に誰も人がいなかったのである。

そんなLがマネージャーになってからというもの…

…仕事を全くしなくなった。


一日中、訝しげな顔でスクリーンを眺め、
何かと思えばネットサーフィンに精を出すのである。

新しく入ってくる仕事はなるたけ拒否し、
他部署とのミーティングでは終始
特に大きなアップデートはない」で済ます。

無いわけないし、部署内外から反感を買わないわけもない。

それに対し、あまりにストレートにツッコミを入れる香港人K。
彼女は上昇志向であり、まっすぐである。
何かとマネージャーLがすることに楯突くため、
苦々しく思っていたL。

何度となく、衝突を繰り返していたのだが、
一向に改善されないどころか、
マネージャーLにゴマをする連中を従え
露骨な嫌がらせを続け、そして、Kはとうとう転職に踏み切った。

しかし、最後のLからの仕打ちが待っていたのである。



最終出勤日の2週間前、人事経由で

本日を最終出勤日として、もうこなくていい」と

解雇通告があったらしい。

マネージャーLは有給休暇中である。

Lは自分の振る舞いがマーネージャーとして
周りにどう判断されるか気にしていない。

有給の代わりにシックリーブを取り、病欠の日に、Facebookに
楽しそうな写真がタグ付けされていたり、
ゆっくり出勤し、早く帰ったりする人間である。

脅威が現れれば悪い評価をつけ、人事経由でクビにするのである。

結果、もともと15名くらいいたチームも、
今や7人である…。

また、有能な人間が、このような場所に長く残るわけもなく…。

前の会社でも香港人のマネージャーを立てようものなら、
この様な事は起こっており、友人の会社でも良く聞く話である。

この手の事がどこでも起きているとすれば、
2〜3年以内に転職をする人たちが多くいるのも
妙に納得してしまうのである…。

 

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