香港のDAISO
日本に居た頃、いわゆる「百均」と呼ばれる店を
利用する機会はあまりなかった。
とりたてて質が良いとも思わなければ、
特に欲しい物もないなと思っていたからである。
ところがである。
香港に住んでいると、たまに、どうしようもなく
DAISOに行きたくなるのである。
香港のDAISOは日本で100円で売られている物が
大体190円くらいで売られている。
別に「あ!これが190円なら安いから買っちゃおう!」
という感覚もなければ、「これが190円なんて高い」
という感覚も特にはない。
それこそローカルのスーパーや雑貨屋に行けば
100円くらいで買える物はいくらでもある。
しかし、香港に売られているそれらの日用雑貨は、
痒いところに手が届くことはなく…
…むしろ、痒いところを、かきむしりたくするのである。
なして、こんな余計なところにこんな柄を入れる!
なぜ、この素材で作る!この感受性のない色とデザイン…
これで何をしろと…
というような、きっと買っても使わないと思うような物が多い。
対してDAISO、日本の常識内で設計された物が商品になっており、
中には「おお!これが香港で手に入るのか…ありがたい!」
という物が数多くある。
…おそらく日本に住んでいる皆様には
分かっていただけない感覚かと思われる。
日本ではやはり百均にはいかないので、
今、どのようになっているかは
定かではないが、香港ではやたらめったら
「Made in JAPAN」やら「日本製」表記が非常に目立つところに来ている。
そんな本日は、調味料、裁縫道具、
お弁当箱に使うシリコンのおかずパック、
タッパ、キッチンに使うカゴ、掃除用具など、買い込み、
満足して家路に着いたのだが、はたと気がつき日本円で考えてみると、
6,000円くらいの散財になっていた。
これを、DAISOで6,000円も買う物があるくらい、
香港のDAISOが充実していると感じるか、
「チョットした」日用品を買う場所が他にないと思うかは
あなた次第である…。
…ちくしょう…日本で買い物がしたいぞ…。