Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

香港で何かを依頼するとき…

香港で生活をしていれば、例えばデリバリーを受け取ることもあるし、
エアコンが壊れただの水道の調子がおかしいだの言ったら、
業者を呼ぶこともある。

が、しかし、、、である。

香港でその手のことを依頼する場合、日本の常識は全く通用しない。

 

依頼するときは大抵時間帯の指定をするのだが、
範囲がおかしい…。例えば…

「朝8時から13時の間」
「13時から18時の間」
「18時から21時の間」

などである。

っていうか、5時間で区切るってどうなんだ。

 

そして、これにも大体の特徴があり、
朝8時から13時の間を指定すると、大体、
ギリギリ13時ごろ来られることがある。

どうや朝はなるたけ遅く出発したい様子。

また、組み立てやら修理の場合、13時に来られても、
そこから作業をするのでこっちの自由は制限される。

13時以降の場合は、まぁ、割と一番安定しているような気もする。

18時以降の場合、早く終わらせて家に帰りたいという理由が
あるのか、割かし早い時間帯に来るが、
18時より2時間くらい前に来ることもある。

そして、外出なんかして居ようものなら

今、家に着いたんだけど…。(なんでいねーんだボケ)

あと5分くらいで戻れる?

 

などと電話がかかってくる。
家の裏のスーパーなんかにいれば慌てて会計を済ませ、
戻って来たこともあるが、遠くに出かけていたりすると、

じゃ、ほかのとこ先に行くから

 

とリストの一番最後に回されたりするのだ。

また、部屋を開けると、大抵、玄関に靴を並べ、
住居人が靴を履いていないという状況もくまず、
土足で上がり込んでくる輩が大半である。

そして、次に、エアコンだの水道管だの修理をする場合、
それによって生じたごみや、汚れや残骸などは、
当然のようにほったらで帰っていくのだ。

 

おまけにトイレを貸してくれと言われ、
若干…っていうか、カナリ嫌だったのだが、
反射的に「どうぞ」と言ってしまい、
使用を許可したところ、

便座をびちょぬれにして出てきやがった。

 

それを自分がやったと、他人に思われることはそれ程
恥ずかしい行為ではないのだろうか、、、。

 

特に悪びれもせず、手も洗わず、
いそいそと帰ろうとしたので、

「こんなに作業で汚してるのに掃除もしないで帰るの?」

 

って言ったら、

 

それは自分の仕事じゃない

 

と、ヌケヌケと言い放った。

 

白い壁が黒くなっていたので、
苦情をしたのだが、

「明日、人を来させる」

 

と言い捨て帰っていった。

 

汚された壁とエアコン回り、そして便座を残され、
意気消沈したワタクシ。

翌日もまた、同じようにわけのわからないアポイントで
人がやって来たのだが、汚れた壁を拭き掃除するでもなく、

 

白いペンキでそのまま上塗りしやがった。

 

おまけにそのペンキは床に垂れ、
えぇ、お化け屋敷の血文字のように
床に垂れているのだが、得意げに

 

「はい、これでおしまい!」

 

と、帰っていった。

 

おそらく彼らには、なぜワタクシが憤慨したか、
永遠に理解は出来ぬであろうと思われる。

 

そんな話を同僚N子にしたところ、
バスルームを2つ有する部屋に住んでいる彼女だが、

トイレ貸してと言われたから、『』って断った

 

とのこと…。

また別の同僚Y子は、アポを取った日、
朝からずっと待機していたが、

とうとう連絡もなく、誰も来なかった…

 

とのこと。

 

この街でこの手のサービスを使いこなせるようになるには、
まだまだ修行が必要な様子…。

 


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