Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

香港のバス

香港のバスは、日本人から見ると物珍しい、
あの二階建てバスである。

 

日本と違い、電車の路線がそれほど発達していないため、
バスの便はものすんごく細かくいろんな場所へのアクセスを
網羅しており便利…といえば、便利ではある。

 

が、香港のバスには不可解なことがよく起こる。



時刻表
香港の場合「何時から何時の間 15分おき」とか
そういう表示がされている。時刻は決まっていない。

それはそれで構わないのであるが、
「全然バスこねぇーよ」と思えば、
同じ番号のバスが連続できたりする。

そして、それは、裏を返せば、
その連続のバスを逃してしまった場合、
次のバスは30分からそれ以上こないこともあるのだ。


急発進・急停車
香港のバス内はもはや戦場である。
バス停を出発する際、10m先が赤信号でも、
香港のバス運転手は、その停止線まで全力でバスを飛ばし
そして、全力で止まり、、、そしてもれなく停止線からはみ出す。

また、3車線が2車線になる時などは、
日本のように1台ずつ譲り合って順番に…という文化ではなく、
基本、「入れたくない」「入れてやらない」「先に行かせろ」
前面に出るため、常に隣の車との駆け引きが行われ、
急発進・急停車が小刻みに、かつ、頻繁におこる。
*ここ、車酔いする皆様、要注意です。

一歩間違えると衝突事故だが、実際、この手の事故が非常に多く、
また、事故ると、現場保存のため、車をどかさないので、
一度事故が起きると、凄まじい渋滞地獄が起こる

そんな凄まじい急発進・急停車のため、
車内アナウンスで

危険ですので、バスが停まるまで動かないでください

と促がされるのだが、

まず、

危険な運転なのだとわかっているなら、改善させろ…

そして、実際、停車するまで大人しく待とうものなら、
もれなく運転手は降りる人に気がつかず、
また急発進をするであろう。。。


そのためか、ただ我先に行きたいだけか、香港人は、
自分が降りるバス停に近づくと、かなり前から出口を目指して
移動を開始する。人が多く降りるバス停などでは、
軽く競争である。

 

座る位置
観光客の場合、狙うのは2階の一番前の席。
が、どういうわけか香港人はあまり前に座りたがらない。

どうやら、以前、不慣れな運転手がルートを間違え、
高さ制限のある場所へ思いっきり突っ込み、
2階の一番前の席が見事に壁や橋や天井に激突し、
粉々になったなどの事故があったことに起因すると思われる。。。

そして、「奥から順に座りなさい」と習っている日本人
からすると、やや妙に見えるが、みんな通路側から座り、
なるたけ、隣に誰も座らないでほしいオーラを全開に放つ。

万が一、誰かが来ても、すごく面倒くさそうに、
席から立つことなく、足をちょっと退ける程度である。
まぁ、小柄な女性や子供ならそれでも構わないが、
デブのオヤジがそれをするって…自分がどれだけ障害物になっているか、
おそらく客観視することができないのであろう…。


飲食禁止
車内は飲食禁止なのだが、サンドイッチを食べてる社会人だの、
菓子を食べてる子供などが目立つが、先日、
どうにも横からすごく臭い、
硫黄のような臭いがしてきたと思ったら、

 

・・・ゆで煮卵食ってるばーさんがいた。


しかも、1個食べ終わったかと思ったら2つ目の殻を破り始め、
殻はもれなく床に落ち、また、美味しそうに
ムシャムシャと食い始めたのだが、
どんだけコレステロールをあげたいのだろうか…。

 

つーか臭ぇーよ

 

中には、爪を切り、爪のカスを余裕で床に落とす
ツワモノもいるのだが(家で切れ)、、、もっと不思議なのは…
バスの停留所についてもそれらを掃除しないバス会社。。。

 

故に、前の便で散らかされたゴミは次の便へと持ち越される。
空き缶なんかが床に転がっていると、もはやテロ行為である。

これだけ急発進・急停車の多いバスなので、
缶が転がっていき、なくなったと思えば、
すぐに戻ってくるし、それが2階の場合、
運が悪いと、階段を転げ落ちていき1階へと
フィールドを変更することもある。

 

電話

皆様、音量調整の壊れたスピーカーのように、大きな声で、
飯食ったかだの、何食べただの、昨日見たドラマがどうだとか
家族の話だの…他人からしたら、どうにも興味がない会話を、
端から端まで聞こえるような大きな声で会話をする人を
1日1回は必ず見かけるが、やっかいなことに、

 

ノイズキャンセラーのイヤフォンを突き破ってくるのである…。

こんな状態に慣れ日本に帰ると
「あれ??口元は動いてるのに、声が全く聞こえない」
と、静寂の中での不安を感じることもしばしば…。

 

普通に暮らしたいだけなのだが…
…まだまだ驚かされることばかりである。


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