茶餐廳(チャーチャンテーン)
香港の食生活に密接な関わりを持つ
茶餐廳(チャーチャンテーン)
大抵の茶餐廳ではメニューが中国語で書かれており、
外国人には中々立ち入るのに勇気のいる領域である。
それゆえ、香港に移り住んだ頃は、茶餐廳で一人で食事が出来れば
一人前だと意気込んでいた時期もある。(何の一人前だ)
たまに香港人の同僚が、デリバリーを頼む際に
一緒に頼むかと声をかけてくれるのだが、
女王N子は茶餐廳のものを食べない。
なぜかと言うと…
「あんな化学調味料と酸化油の塊を食べて何が楽しいの?
これ以上、吹き出物(ニキビと言ってくれない)増やして
それを治して、お肌を改善したとでも言いたいの?」
・・・本日の鞭である。
お世辞にも茶餐廳の食べ物は美味しいとは言い難い。
サービスは、もはや受けない方が気楽なくらいの家畜扱いをするし、
値段の安さから、原材料を考察すると…
…いやいや、そんなもの考えずとも、厨房を一瞥したり、
裏路地を覗いた瞬間食欲が失せるが衛生状態の悪さだし、
それに加え、恐らく残留農薬に犯された野菜だの、
出所の分からない中国の格安肉だのが
使われているものと思われる。
100歩譲って食べられる味だとしても、
それが身体にいいとは誰も思わないであろう。
実際、このワタクシも、食生活の中心が
茶餐廳だった頃を振り返ると、今よりも7kg太っており、
ニキビ(と言わせて頂く)も多く、
慢性的に逆流性食道炎だの胸やけだの、
体調も悪かったように思われる。
自炊を始め、お弁当を拵え、野菜を中心にし、
酸化した油なんぞに気を使うようになると、
ニキビも減ったし、瘦せたし、胸焼けだのに悩まされなくなった。
隣で、香港人の同僚が朝から、茶餐廳のテイクアウェイで購入してきた
焼きそばだの、ソーセージだの、見るからにオイリーなものを
ムシャムシャ食べているのだが、
もはやビジュアルとスメルだけでお腹いっぱいである。
「あれを朝から食べたら、
胸焼けする気がします…皆よく食べられますよね」
なんて、以前の自分を省みず発言してみるのだが、、、
「それは、消化器官の衰えよ」
と切り返す女王N子であった。
そんな彼女は、恐らく本人が「ファスティングをする!」
と決めている期間に地球が滅ぶなんて事があっても、
恐らく最後の晩餐は断食であると思われる…。