Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

返還以来最大規模のプロテストin香港

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香港で、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正を巡り、返還以来で最大規模のプロテストが行われた。

主催者発表で103万人が参加し、警察発表で24万人が参加したといわれたこのプロテスト。ワタクシも目の当たりにしたが、絶対に24万人(すなわち東京ドームでのライブ5個分弱)ということはないと思われる。数時間の映像をタイムラプスで見た限りでも多分100万人は超えているんじゃないかと思われる。

 

それほど大きなプロテストだったが、恐らく中国が圧力をかければどれだけ声を上げようと、反対しようと、なす術はない。それは皆100も承知である。

 

とはいえ、香港人にとっては黙っていられない、彼らの将来のための戦いだったのである。

人口700万人強のこの街で103万人が参加したのであれば、ほぼ7人に1人が参加したことになる。しかもその700万人のうち、約60万人は外国人であり、労働人口で言えば398万人である。

それだけ多くの人が立ち上がり声を上げた香港…に暮らすワタクシの元へ、ニュースを見た親から連絡が来た。

「関わらないようにして、危ないところには近づかないでね」という。

一瞬「外国人だから」とか「関係ないことだから」とか「そんなことで巻き込まれてトラブルにあわないように」という意味合いが強いのかなと解釈をしたが、実はそうではない。

もし、仮にワタクシが日本に住んでいて、自分が戦わなければならない、声を上げるべきイシューがあったとしても、それが小さな規模の学校のクラスで起こっているような問題でも、親は同じように「関わらないように」とアドバイスをする。

よそ様の家庭がどんな風かは存じ上げないが、日本でそれほど大規模な運動が起こらない、学級会で発言が出ないあたり、大体皆そんなものなんじゃないだろうかと思う。問題からは目をそらす、見ないフリ、くさいものには蓋をして、何も起こらなかったかのように振舞う。

それがワタクシは家庭の中でも起こっていたように思う。何を問題提起しても、そんな問題は何もなかったかのようにどこかへしまわれ、何事もなかったかのように振舞うような家庭だった。


今回の戦う香港人を見ていて、日本は明らかに香港よりは言論の自由が保障されている国だと思うし、もう少し、いろいろな問題に興味や関心を持って声を上げる人達がいても良いのになぁと思ったワタクシ。

そんなワタクシの元へは「一緒に戦って欲しい」というインビテーションが香港人の友人からよく来る。永住権を有しているワタクシは今や広東語を話せない香港人(らしい)。パートナーも香港人だし、いつまで暮らすかは定かではないが、はたと、「コレは他人事なんだろうか?」と疑問に思った。

確かに何かあれば日本に帰れば良いやという逃げ道があるあたり、ここで生まれ育って、他に移りたくないと思っている香港人とは心境は異なる。

先日の6月9日のプロテストに引き続き、12日もプロテストを行う予定の香港。熱心なワタクシの友人達は、有給を取り参加するし、会社によっては、その活動に参加するなら、有給の申請をしないで休んで良いという会社もある。

一国二制度をもとに社会主義政策を実施しない約束は2047年まで有効のはずの香港。その約束を簡単に破るほど中国の進化は速い。よく言えば臨機応変、普通に言えば約束違反、悪く言えば…以下略。そしてそれに反抗する香港人のアクションもとても速い。

比べて日本人は変化を好まないし、特にここ最近、より一層変化に対して保守的に見えるようになって来たのはワタクシが香港ナイズされてきたからなのか、実際そうなってしまったのか…

何も意見を言うことなく、ただ「関わらないように」というだけの親からのメッセージは、ただただワタクシの心に違和感を残すのだった。

 

 

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