Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

一時帰国でガッカリしたこと

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日本へ一時帰国したワタクシ。

 

多いときで年に4回ほど日本へ帰っていたこともあるワタクシであるが、そんなワタクシからすると、今回の頻度としては結構久しぶりの一時帰国であったので、楽しみにしていたのである…

  

…が、

  

今回の一時帰国では凄く残念に思ったことがある。

  

香港で暮らしているワタクシは、日々、この街の人々のモラルやマナーに驚かされているのであるが、実はそれには波があり、全く気にならない時期が来ると、全く気にならないのであるが、一度気になり始めると、とことん受け入れられなくなる。

 

今回、その波のサイクルが一時帰国に影響されていることを知ったのである。

 

日本へ帰ってから時期が経てば経つほど、どうやらそのイライラは激しさを増す様子であり、このたびも日本へ帰る直前など、香港が大嫌いになっていたのである。

 

そうして、毒抜きに日本へ帰ると、最初の数日は、その秩序に恐れおののき、感動するのである…

 

…が、

 

数日経つと、嫌な人たちも見え始めるのである。

 

特に今回ビックリしたのは、暴走する自転車である。

 

物凄いスピードで襲撃するかのように近づいてきて、前進して避けた方がいいのか、後進して避けた方がいいのか判断がつかず、止まって待機すると、一寸先まで全速力で走ってきて、急ブレーキで止まるのである。

 

そんな失礼なことをして、何を言うのかと思ったら、

 

目も合わさず、何もなかったかのように、そのままワタクシを避け、走り去っていったのだ。

 

全速力で走ってとっ捕まえてやろうかと思った次第を数回経験した後、そういった酷い走行が原因でおじいさんが驚いて転倒し、頭を打った場面を目撃してしまったのである。

 

その自転車は、例のごとく、何事もなかったかのように全速力で走り去ろうとしたのである。

 

…しかしである

 

その先にいたのがこのワタクシ。

 

もう、これはと思い、その自転車の行く手に立ちはだかり、ビックリするくらい怒鳴りつけ、倒れたおじいさんを指差し「謝るとか助けるとかないのか」と伝えると、

 

本当に驚くくらい、何もリアクションをとらず、何事もなかったかのように、また走り去っていったのである。

 

そして、更に悲しくなったのは、その倒れたままになったおじいさんに誰一人声をかける人もいなく、通行人はただただ見てみぬフリをしたのである。

 

いたたまれなくなり、少し距離はあったものの、駆け寄ると、同じタイミングで中年のマダムがおじいさんに駆け寄ったので、ワタクシも声をかけつつ、おじいさんの乗っていた自転車とマダムの自転車をはじによせ(車道で倒れてしまったので)、救急車を呼ぶかどうかなど、していたのであるが、驚くほど、誰一人足を止めることなく、何事もなかったかのように歩き去って行ったのである。

 

もちろん、香港人とは異なり、道のど真ん中で急に立ち止まったり、変な方向転換をしてくるようなことはないが、それでも電車の押し込み方や、自転車のマナーなど、日本人には、「香港人がしない酷いことをする」一面があるし、もちろん香港人には「日本人がしないびっくるすることをする」一面があるのだなぁ…などと痛感するのである、。

 

結局、そうやって客観的に見れば、別に香港人に格段酷い人が多いわけではなく、日本人でも酷い人はいくらでもおり、そして、気を使っている種類が違うだけで、それらの人との遭遇率は、それほど違わないのかもしれない…などと思うと、香港でイライラすることがすっかり晴れてしまうワタクシなのである。

 

…そんな気持ちを持ち、香港の街を歩くと…

 

驚くほど人とぶつからなくなり、物凄く嫌な態度を取る人達とも、不思議とめぐり合い難くなっているのに気がつくのである。

 

恐らく自分が批判的な気分でいると、そういうフィルターに引っかかるものばかり集中的に見てしまうのだなぁ…と改めて痛感するのである。

 

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