Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

安室奈美恵の引退

f:id:bloggenic:20171020184812j:image

あれよあれよという間に引退発表から1か月がたってしまった。

 

何を隠そう、ワタクシは、ファンクラブに所属すること21年の

安室奈美恵の大ファンなのである。

 

だからして、引退発表を知った時、
「泣きそう」とか「吐きそう」などと書いている

オンラインのコメントを見て

 

実際、泣いて、吐いてから言え!!

というくらい、泣いて吐いて落ち込んだワタクシである。

その熱い思いを何度となく書いては、源氏物語級のポストになり

書いては消し描いては消しを繰り返し、1カ月もたってしまった。

 

ワタクシには安室奈美恵ファン友達も複数いるのであるが、
実は20周年のライブが終わったころから、なんとなく仲間うちで

「ある日突然、え?今??ってタイミングで引退しそうだよね」

という話は出始めていたのである。

ワタクシがそれを意識したことの発端は、確か、20周年ライブが
台風で中止になった時のWOWOWでのインタビューで

25周年にリベンジしたい

というコメントともに

「とりあえずそこまでは頑張ってみようかな」

と言い放ったその一言がきっかけだったように思う。


それまで、時には不条理さに怒りをぶつけるように、
戦うように、思いっきり尖った楽曲を歌い踊ってきた彼女が、
徐々に背中を押すような、優しく見守るような曲や、
フェミニンな曲だったり柔らかい雰囲気のものが増えていき、
かつ最先端の曲も取り入れていく姿に

 

「いろんな曲をバランスよくやるようになった…?」
「どこに進もうとしているのだろう…?」

という感想から、実は反面


「間違いなく心境は変化してる」

「もしかしたら、結構やりたいことをやりつくしてしまったのかもしれない」
というような感想も抱くようになった。

 

 

それからというもの、仲間内ではライブの際、

安室奈美恵のライブの閉めの言葉、唯一の決まり文句

 

「今日はどうもありがとうございました また遊びに来てね ばいばーい」


「また遊びに来てね」があるかないか、

カナリ注目をするようになっていた。

実際、独立騒動があった際、色々な圧力から来年は
ライブが出来ないかもしれないなどの憶測が出回った時のライブでは、

「また遊びに来てね」の部分がなく、ファン同士、思わず顔を見合わせ
「来年も…ちゃんとやってくれるよね??」

などと心配したものである。


そして今回の沖縄ライブ。
20周年で中止になったのを倍返しにするかのごとく2Daysでの開催は

超満員での大成功でソロアーティストとしては沖縄最大規模のライブとなった。

 

そのライブでも

 

「また遊びに来てね」のあいさつがあったので、

 

「30周年までは行くかな??」などと、胸をなでおろしていた矢先の

引退発表だったのである。

 

これまでに「あの歌手好きだな~」と思いながら、数曲知っている程度、
B面の曲だのアルバムの曲は知らない…なーんて歌手はたくさんいたけれど、

シングルのB面からアルバムの曲1つ1つ、くまなく全部チェックして追い続けてきたのは

ワタクシの人生ではただ一人。そんな存在が人生からいなくなるというのは、

ライフスタイルそのものに変化が起こることに他ならない。

 

しかし、もう、これまでに十分いろんな夢と勇気を与えてきてくれた彼女。

多くの人が自分の叶わなかった夢や希望を安室奈美恵に託した一方で、

みんなそれぞれプライベートを充実させ、人生の駒を進めてきたその間、
安室奈美恵自身はプライベートを相当犠牲にしてみんなの夢と希望を背負って来たんだなと思う。

引退を決意した今、これまで置き去りにしてきたプライベートな部分を思いっきり

一般人として満喫してもらいたいななどと思うのでもある。

 

マスコミはあれやこれや引退理由を語っているのであるが、
長年追い続けてきたファンは、結構皆「たぶんこんな理由だろうね」というのが

なんとなく一致。

歌と踊りだけで表現するだけで、多くを語るわけでもなく、
同じように伝わってる人たちがいるというのが

不思議だなと思うけれども、産休に入って一年休みますと言った間の一年間、
何があってもテレビには戻ってこなかったし、
母親が殺害された時も、コメントはせず、離婚をしてもなんにしても
「そんなんじゃないよ!」と言いたくなるだろうなというくらい
マスコミにはあれこれ相当書かれてきたけれど、一切弁明はしなかった彼女だから、

きっと引退の理由も絶対に口にしないだろうなと思う。

いつかまた見たいと思う反面、きっと戻って来ないであろう、そのいさぎの良さに
最後まで「カッコいい」存在でいつづけてくれたこと、様々な伝説を築き上げ、

その軌跡をリアルタイムで追い続けられたことに心から感謝し、

最後の一年間をワタクシらしく見守りたいなと思う所存である。