Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

香港で転職話は突然に…

香港人に日本人のような会社に対する忠誠心はない。

彼らにとって大切なのは、生活を支える金を作ること。
そして、(人によっては)なるたけ楽をすることである。

そんな彼らはボーナスシーズンやダブルペイのシーズンがすぎると、
転職をする人も多い。

いつでも求人情報に目を配り、少しでも給料のいい仕事があると、
昇給を目指して転職していくのである。

とてもポテンシャルの高い人たちだなぁと思いつつ、
今回は香港人二人に話を聞いてみた。

「今の職場の環境がすごく安定していて、ライフスタイルもとても充実していて、
お金にもそれほど困っていない場合、いくら給料が上がるなら転職を考える?」

その質問に香港人Iは
「お金のために仕事をしているわけじゃないから、今の好きな仕事を変える気はない」

と言い放ち、香港人Cは
「1万ドル(14万円くらい)あがってもどうかなぁ〜…」

…などと言い放つ。


思っていたイメージと若干異なり、焦った私。
IとCはどちらも男性である。
ちなみに、冒頭に述べたのは、これまでに転職をしていった
香港人女性数名の話を元にしているのだが、
もしかしたら、男女で考えに差があるのかもしれない。

ところで香港の場合、
転職で5千ドル〜1万ドル(7万円〜14万円くらい)の給料アップなど、
それほど珍しい話ではない。2万ドル(28万円くらい)くらい
一気に上げるツワモノもいる。

…が、

そこにあまり日系企業の情報は少ない気がする。

日本で転職をしたことがないワタクシ。
日本で転職し、どれくらい給料を上げられるのかは定かではないが、
香港にある日系企業が現地採用で社員を雇おうとするとき、
若干、足元を見すぎている気がする。

以前、日系企業から今の給料よりも7,000ドル(10万円弱)くらい低い給与で
転職をしないかとオファーがあった位である。もちろん受けるわけもなく。

また、求人条件も無駄に強気である。
「40歳までで、○○の経験が5年以上ある人」
「日本人で、英語も中国語も堪能な人」
「でも給料はあんま出さないよ」
なんて求人たくさんある。

・・・そんな優秀な人がそんな会社へ行くわけがない。

日系企業から優秀な人材が流出してしまう気がするのだが、
物価が上がり続ける香港で、日系企業の給料は、
それ程上がる気配を見せない様子である。


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