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Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

一時帰国中

世間の皆様が忙殺されている師走に

一人、暢気にお暇を頂き、
日本への一時帰国をしているワタクシ。
 
今年は特に円安の恩恵を受け、
外貨を稼いでいる身としては、
日本がとても魅力的な行先となった。
 
爆買に勤しむ中国人を尻目に、
香港で数か月、下僕のように働き、
貧困生活を続け、貯めた日銭を
せっせと日本円に変え、
何度も日本へ戻って来た。
 
海外で暮らしていると、
改めて「自分は日本人だ」などと
実感をすることがあるが、
実は、一時帰国をするたびに
自分が少し日本人としての習慣が抜けていることに
気が付くことがある。
 
…例えば…
 
・エスカレーター
 
何も考えず右側に立っていたら、
妙に前の人達が全員左に立ち、
目の前が一直線に開いているので、
秩序のある違和感にハッとし、
慌てて左に寄ってみる。
 
 
・接客業の皆様
 
普段、香港で乱雑な扱いをされすぎ、
日本で買い物だのレストランだのに行くと、
こちらが恐縮してしまうくらい、
親切丁寧に扱われ、他人の優しさに触れ、
色々勘違いをしかける。
 
 
・会計
 
そんなに良くしていただけるものだから、
お会計の際に小銭くらいはチップに…と、
小銭を置きっぱなしで行こうとしたところ
 
お客様、お忘れ物です!
 
と呼び戻されたりもする。
 
 
・タクシーの自動扉
 
タクシーで運転手さんがドアを開けてくれるサービスもすっかり忘れて、
何度となくドアにボディーブロー
くらいかけたりすることも・・・。
 
 
・ぎこちない日本語会話
 
普段、ビジネスの日本語会話か、
海外在住者同士の友人との会話がメインの為、
最大限敬語で話すか、
友人とは、カタカナ(英単語)が頻出する日本語会話が多いため、
日本で話すとき、特に、帰国直後などであると、ルー大柴の様にならぬ様、
全てのカタカナを生粋な日本語にしようと心がけ過ぎ色々滑る
 
特に、自分が客の立場に立った際、
どのような話し方をしていたかわからなくなり、
言葉遣いがコミュニケーション慣れしていない人のようになる。
 
帰国直後、すぐに美容院に行ったのだが、
 
 
・カットをお願いします
散髪をお願いします
 
・シャンプーのときに・・・
洗髪
 
・髪の毛をドライする
⇒髪を乾燥させる
 
などと発言をし、笑われたり、
 
また、
「コーヒーか紅茶かどちらがよろしいですか?」
 
と聞かれ、
 
では、コーヒーをば…
 
と言い放ったワタクシ…。
 
営業の微笑みか、ワーディングをあざ笑ったか、
ワタクシが笑われたのか、10%増しに微笑みながら
コーヒーを淹れに去ってゆきました。
 
さらに友人と集まる際は、
周りが日本語を理解しない環境に
長くいすぎたせいで、会話の内容が
容赦なくなる…
 
若干ドン引きする友人を見て、
不意に、ほかのテーブルのお客さん達人が
日本語を話す違和感に気が付き、
いたたたたたたまれなくなるのである。
 
もちろん、これらの癖は、しばらくすると
すぐに戻ったりはするのだが、
こんな感覚を味わうのも一時帰国の醍醐味である。
 
そして、日本の習慣が戻り始めるころには、
香港へ戻るカウントダウンが始まり、
日本を離れることが少し寂しくなりつつ、
また、心のどこかで、自分のかつていた居場所がだんだん無くなっていくことに妙に切なさを感じ、そろそろ香港に帰りたいという矛盾が生じていたりするのである。
 
とりあえずは久しぶりの日本、
美味しいもの食べ、極上のサービスを堪能し、
懐かしい道を歩き、しかと充電しようと思う。


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