Nの苦行・荒行 香港生活

30代の視線で香港での苦行荒行を綴って参ります。

火鍋

香港も最近グッと寒くなり、

冬の雰囲気を感じ始めたAround20℃な今日この頃。

 

同僚N子に連れられ、元同僚たちと共に、香港のしゃぶしゃぶ、

火鍋を食べに行った。香港島の西營盤(サイインプン)にある

同撈同煲 Together Potという割とローカルな火鍋屋である。

 

スープのダシから鍋の具まで、自分でカスタマイズ出来る鍋なので、

ローカルの人たちが集まると、フィッシュボールだの肉団子だの

ソーセージだの、なんかの臓器だのインスタントラーメンだの

…肉々しく、また、毒々しい鍋になる。

 

スープの種類も実に色々豊富であり、鶏がらスープだの、とんこつスープだの、

四川スープだの、魚介系スープだの、色んなものがある様子だったが、

店に入ると女王N子はすかさず「キノコのダシのスープを…」と、

英語で注文をしながら広東語のメニューを指差す。

 

…その名も・・・

健康素雑菌」的な文字が(記憶アヤフヤ)

 

雑菌とはすなわちキノコであるのだが、初めて文字を見ると、

ゲテモノの類かと、若干恐れおののく。

 

続けて、記入式のメニューシートにペンを入れていくN子、 

「羊組合(ラム肉盛り合わせ)」だの「とうもろこし」だの

そういった他からのリクエストは聞こえないフリをし、

キノコの女王、衣笠茸だの、中華料理では高級食材

言われている皇帝菜だの、欧米では馴染みの深い、

西洋菜だの次々に健康的な食材にマークを入れていく。

 

それがひとしきり完了すると、慈悲の念から、

餃子だの牛肉など、確認の上、

許可を与えられオーダーを許された。

 

この店は薬味がとても美味しく、

辛みそ、パクチー、ねぎ、フライドガーリックやピーナツペイストなど、

タレもカスタマイズが可能でありそれぞれのテーブルで全く異なるテイストの

鍋が調理されている。

 

かくして、他のテーブルにせっせと加工肉だの臓器だの

インスタントラーメンだのが運ばれていく傍ら、

こちらのテーブルへは、葉野菜、根野菜、キノコ類など、

主に食物繊維とミネラルタップリな鍋となった。

 

そんな美魔女鍋的なテーブルwith赤ワインとは裏腹に、

アラフォー女子達、薬味のにんにくドッサリ入れて、

ネギ入れ、パクチー入れ…インナーオヤジが騒ぎ出す。

 

会話の内容ときたら、突然、局部の話からスタートする事もあれば、

イケメンの話になったかと思えば…

 

この人見たとき、股間が熱くなった

⇒せめて胸を熱くしておけ

 

などと周りをおののかせるような会話でインナーオヤジ全開なのである。

 

酒も進み、インナーオヤジに気を良くし、

ムシャムシャ鍋をつつき、チラッと隣を見て見ると、

 

N子、取り分けと温度調節など鍋管理に徹し、

骨盤を立て背筋を伸ばしながら、

自分の食べるペースと量をしっかり守っていやがる!

 

慌ててわれに返ると、とき既に遅し…

はち切れんばかりの己の腹を改めて再確認。

 

…明日は走ろうと誓うのであった。

 

その後、皆様タクシーで帰宅。

香港島のハイソなエリアへ、繁華街へ…

…そして、ワタクシ、海を渡り大陸側の下町へバスで帰宅…。

 

同じ会社の(元)同僚達なのに、この社会格差…

 

ま、、、負けねーぞ、、、と、

睡魔と闘いながらバスに揺られて帰るのであった…。